第1章 無口な彼氏。
あれは高校2年にあがったすぐの事。
桜舞い散る放課後。
体育館裏にて…
「ずっとずっと好きでした!付き合ってくださいっ!」
私はずっとずっと気になっていた
水戸部凛之助に告白をした。
私の告白に対し、
凛之助は一瞬驚いた表情をした。
でも、
「…。(コクコク)」
凛之助は笑顔で頷いた。
「へ!?いいの!?付き合ってくれるの!?」
私はもの凄く驚いた。
だって、ダメだと思っていたから。
「…。(コクコク)」
凛之助は相変わらず笑顔で首を縦に振った。
「やったぁぁぁぁ!!!」
私は思わずその場で叫んだ。
その様子を凛之助はニコニコしながら眺めていた。