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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第15章 コナン=???


コナン side



服部と協力して事件を解決し終えて別れた後てっきりそのまま大阪に帰ったものだと思っていたのだがまだ帰っておらず、蘭の携帯に和葉ちゃんからポアロに居るから俺と一緒に来てほしいというメールに渋々行くと何故か悠さんも一緒に居たのだから本当に驚いた。

それにしてもいつの間に仲良くなったのか、隣で楽しそうに話をする服部と彼の様子にどこか面白くないと感じていることに内心苦笑いを溢す。
まぁ、その後俺が服部に悠さんの事を話していた内容を暴露された挙句に頭ごと抱きしめられ正直気が気でなかった。…あの時の安室さんの顔はあまり思い出したくないな…。

安室さんが作ったハムサンドを手土産に持って意気揚々と帰っていった服部と和葉ちゃんを見送って漸く一息がつけると思ったのだが突然の浮遊感に驚き、何故か悠さんに抱っこされている状況に頭がついていかず困惑し、漸くマンションに到着するとその際に彼の口から告げられた想像もしてなかった内容に俺はしばらく言葉を発することが出来なかった。


『平次が言ったんだよ、俺の事を誰から聞いたんだってことに対してハッキリと工藤ってな。ま、その後慌ててコナン君って訂正を入れてたが…それから何度も工藤って言いかけてるのを聞けば誤魔化しようがねえだろ(ま、蘭ちゃんや和葉ちゃんは全然気付いてなかったけど)』


「……っ………」


『……そんな顔すんなって。別にお前の正体を誰かに言うつもりも、それを何かの脅しに使ったりもしねえ。ただずっと俺の中にあった疑問を解消したかっただけだからよ。……まぁでも、お前も大変だったよな』


「……え…?…」


『いきなり高校生から小学生になっちまった事。何人かは知ってるみたいだが、それでも自分の本心を曝け出すことって簡単にできるもんじゃねぇし…それに偽りの自分を演じないといけない。そんな毎日を送るって…思ってるよりも結構キツイもんがあるだろ?』


「ッ!…悠…さん…っ…」


まさか正体がバレているとは思っていなかったので話を続ける悠さんの顔を直視できず伏目がちになってしまい、これからどうすると頭を働かせようと必死になっている俺の頭をポンっと撫でてきた優しい手に目を見開き視線を恐る恐る上げると眉を下げた彼の表情と紡がれる優しい言葉に頬を涙が伝った。
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