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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第13章 海水浴へGO!


蘭ちゃん達が来たことでいっそう賑やかになり、持ってきた浮き輪で海を楽しむ女性達や砂浜でお城作りに力を入れている光彦君達を暫く眺めてから少し休憩してくると皆に告げてパラソルの下に向かう。


『哀ちゃんは泳ぎに行かねえの?』



哀「ええ。貴方は休憩かしら?」



『まあな。今は蘭ちゃんや透もいるし、少し涼みに』



哀「そう。…何か飲む?とはいっても、お茶かお水…あとはオレンジジュースぐらいしかないけど」



パラソルの元に戻ればシートの上で眠っている阿笠さん…暑くないのか?と思いつつキャンプの時同様、皆と泳ぐでもなく小説片手に読書中の哀ちゃん。…一瞬だけタイトル見えたが、小学生が読むような本じゃねえよな…といった心の声は当然聞こえるわけもなく、俺の問いかけに予想通りの返答をする哀ちゃんにせっかく可愛い水着を着てるのだからと思ったのだがまたロリコンとか言われるのがオチなので口にすることはせず、逆に返された哀ちゃんからの問いに頷いて応える。


『んー…そんじゃ、お茶を貰うかな』


哀「はい、どうぞ」


『サンキュ。……ふーっ、生き返る!……あ、そういや昴は?姿がさっきから見えねえけど…』



哀「…彼なら混雑する前に昼食を買いに行ってくるって言ってたけど」



『そうか。…って、さすがに一人で持って運べる量じゃないよな。俺ちょっと見てくるわ』



哀「……そう。…それなら私も一緒に行くわ」



『んじゃ、ほら…手繋いで「バカ言ってないでさっさと行くわよ」…残念…』


差し出される適度に冷えたお茶のペットボトルをお礼言ってから受け取り、カラカラに渇いていた喉を流れる冷たいお茶にホッと一息吐きながらふと先ほどから姿の見えない彼のことを問えば海の家に昼食を買いに行っているとのことで、さすがにこの人数分のをとなるとかなりの量になるだろうことが簡単に想像がつくので手伝いに行くかとサンダルを履く俺に一緒にと告げる哀ちゃんが可愛かったので手を差し出せばバッサリ断られてしまった。


哀「…………本当、何なの…」


『………アハハ…悪い…』


海の家に向かう最中に一体何人から声をかけられたのか、いい加減ウンザリだといった表情を隠すことをしない哀ちゃんに申し訳なく苦笑いを浮かべ、そんな俺に渋々差し出される小さな手に自然と表情が緩み小さな手を握り返した。
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