【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第10章 キャンプへ強制参加!
強引に車の中に拉致られては始まったばかりの休日なのに既に疲労感いっぱいだ。
『ほんと、何でこうなった』
「たまにはこんな休日も悪くないですよ。それに、子供達が悠と一緒に行きたいというんですから諦めてキャンプを楽しみましょ?」
「そうだよ!どうせ行くなら大勢の方が楽しいし、僕も蒼井さんが一緒なら嬉しいな!」
『……コナン、お前はなんで此処に居る。阿笠さんの車に乗ってたんじゃないのか』
人数が人数なので阿笠さんの車と零の車の二台で行くことになったのだが、何故か後部座席にちょこんと座っている少年に不思議そうに問いつつ、そういえば阿笠さんの車に一人見知らぬ女の子が居たなと出発する前に一瞬だけ見えたことを思い出す。
「だってこっちの方が楽しそうだったし、蒼井さんともっと仲良くなりたいなって!」
『(普通同じ年齢の友達と一緒に居るほうが楽しいだろ)…まあいいけど。それより、阿笠さんの車に乗ってた女の子…初めて見たな。あの子も少年探偵団ってやつのメンバーか?』
「あー…灰原のこと?うん、メンバーだよ(本人はあまり入りたがってねえけど)」
『へー……灰原っていうのか…』
「…え…蒼井さんって…まさか…ロ『ちょっと黙ろうか?』…ごめんなさーい」
本当に小学生かと思うような言動の数々に年齢偽ってないかと言いたくなった言葉を呑み込んで、ふと気になった女の子のことを問えば何か変な誤解をするコナンを満面の笑みで黙らせた。
…って、零…お前までそんな目で見てくるんじゃねえよ………俺は断じてロリコンじゃねえ!!
やっぱコイツ等がタッグ組むと本当に面倒でしかたねえ。本気で今すぐにでも帰りたい俺の気持ちをよそにカーナビから聞こえてきた「もうすぐ目的地です」の言葉が絶望でしかない。
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「蒼井お兄さん!!一緒にテント作ろう!!」
「博士だときちんと張れるか心配ですからね!」
「兄ちゃん早くしろよ!!」
『へいへい…。ほら、そっちと向こう側しっかり押さえてろよ』
急かす子供達にやれやれと肩を竦めつつテントを張る手伝いをし、そんな俺へ向けられる1つの視線に気付きながらも今は気づかぬふりをした。