【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第3章 ポアロの店員安室さん
「お待たせしました。ハムサンドとアイスコーヒーになります」
先に出されたお冷を飲んで渇いた喉を潤し待つこと数分、運ばれてきた料理におもわずゴクリと喉を鳴らす。
ようやく食事にありつけるなと両手を合わせて頂きますと小さく呟いてから一口食べると、予想以上の味に目を見開いてから続けて二口目を口にして。
『うまッ!!!!なんだこれ……美味すぎるだろッ』
「ふふふ、ありがとうごさいます。そう言ってもらえると嬉しいですね」
お世辞なしに素直に感想を告げると先程とは違い心の底から喜んでいる笑顔につられて口元を綻ばせ、本当に美味しいなと感動を覚えるなかあっという間に全てを平らげてしまい、もう少し味わって食べればよかったかと思いつつアイスコーヒーを飲んで一息つく。
『にしてもお前、料理の腕あげたよな』
「そうですか?…まぁ料理を作る機会は多いですし……なにより身近に全くもって料理ができない人が居ますから、ね」
『………嫌味か……』
「いえいえ、事実を言ったまでですよ」
大まかな事情を風見から聞いていたので最初は違和感しかなかった丁寧な口調もこうして軽いやり取りをしていれば気になることもなく、どんな状況でも自分にとって大きな存在な幼馴染に本当に日本に帰ってきたのだと改めて感じたのだった。