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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第18章 黒羽快斗


あの大規模な事件後やはりというべきか大量の書類と報告書に追われる日々が待っており、山のように積み上がっている書類を黙々と仕上げ続けて本日5日。何度でも言おう、5日間ほぼデスクの前に座りっぱなしなのだ。


『…ダメだ…頭が働かねえ…』


さすがに睡眠をまともにとれていない状態では思考も正常に働かず、一旦休憩にしようと席を立ち自販機へと向かう。


『………「悠…悠ッ!」うおッ!?な、何だ?って…零か…驚かすなよ…』



「何度も名前を呼んだんだぞ…。大丈夫か?」



『…3時間、ぐらい…寝たかな…』


目を覚ますためにブラックコーヒーのボタンを押したまではよかったのだが予想以上に眠気が襲い、もう少しで頭を自販機にぶつけそうになった時に背後から名前を呼ばれ驚きに肩を揺らして振り返れば幼馴染の姿が視界に入った。



「3時間って…バカ、今すぐ仮眠室に行け!そんな状態でまともな判断も出来るわ…っ!!?」



『…んー…そう、だな……もうこのまま寝たい…』



「はッ!?な、何言って…っ…お、おい…起きろ!寝るんじゃない!!」



『……れ…い……』



「っ!?」



睡眠時間の少なさに驚いた零が今すぐに仮眠室へと促すのだが、その声すら今や子守唄のように聞こえてしまい重くなってきた頭を零の肩に乗っけて自分よりも細身の体を無意識に抱き締め、もうこのまま眠らせてくれと頼む俺に息を飲んだ零が数秒固まった後にたまたま通りかかった風見に羞恥心に耐えながら力を貸してくれと頼んでいたことなど知る由もない。

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ふと目が覚めれば何故か仮眠室に居たことに不思議に思うが誰かが運んでくれたのだろうと解釈して残りの仕事を済ませるべくデスクへと戻ると零の姿が見えて声をかけようとしたのだが、何故か顔を赤くして逸らされてしまい何だと思い今度は近くにいた風見へ視線を向けると苦笑いを返されてしまう。…え…俺何かしたのか?


『(結局最後まで顔を合わしてくれなかったな)…ま、夕飯は作りにくるって言ってたから機嫌が悪いわけじゃないんだろうけど…』


職場を後にする前に今日の夕飯何が食べたいのか問いかけてきた零にパスタと答えた事を思い出しながら電車に乗るため駅に向かっていると背後で派手に誰かがこける音が聞こえ大丈夫かと気になり振り返った。
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