• テキストサイズ

どうやら大好きなようで【短編集】

第28章 出られない部屋 菅原孝支





ある時、私に事件が起きた。


菅原「お…っ!、いっ……おいっ!起きろって!」


「んぅ、なに。」


菅原「やっと起きた。」


同じクラスの菅原孝支
バレー部で爽やかイケメンとちょっと有名だったが今では後輩をいじったり、悪ノリする。という新たな一面を出しているのがこの男。



「で、なにここ」


菅原「知らねーべ、俺も起きたらここだったんだから」


真っ白な部屋にベッドと机、冷蔵庫がひとつ


机の上には『押してね』と書いてある赤いボタン


菅原「『押してね』って言われると押したく無くなるよなー、『押すな』だったらなんか押したくなるし…わかる?」



「分かりません…てか、こんないかにも怪しいもの押したくないわよ」



菅原「えー、しょうがない。が押さないなら俺が押す!」


そう言いながらどこか楽しみを含む笑みを浮かべながらポチッとな。と変な声を出しながらボタンを押した。


『あーあー、えっと、ここの部屋ではあるミッションをクリアすると扉が開きます。ミッションは全部でみっつ!!!貴方たちはここの部屋から出れるかな??』


「…警察に電話するわよ」


『無理無理、携帯没収中です。』


菅原「まぁまぁ、そんな難しいもんでもないかもしんねぇべ?やってみるしかないでしょ!」



『おっ!スガさんいいですねぇ!』


菅原「だべー?…はやいとこ終わらせたいからさっさとしてくれると助かるけど?」


菅原絶対怒らすと怖いわ。


後半から顔は笑ってるのに目が笑ってないって言う笑顔を浮かべて声のする天井へと顔を向けていた


『はーいっーでは!ミッション1つ目!お互いキスして!』



「は?」


『キース!分かるでしょ?口と口合わせてチュッチュすんの!』


「付き合ってもない私たちがそんなこと出来るわけないでしょ!」


菅原「…」


急に肩を掴まれて菅原の顔が近づく


「ちょっ、無理!無理だって!…っんっ!」


ちゅっ、と離れてはくっついてを数回繰り返すと『クリアー!』と、元気のいい声が聞こえてくる


「っ、さいって。」


菅原「悪いって、でもこーでもしないと出れないし…な?」


/ 207ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp