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どうやら大好きなようで【短編集】

第24章 消えないで 荼毘


おまけ



目が覚めると朝でベッドには荼毘さんがまだ寝ている。
寝顔が幼い子供のような愛おしい寝顔だった。
頭を数回撫でてテレビをつける


昨日の親のアパートがテレビになっていた
一部屋から火災が発生し3部屋全焼したとのことだ。


火災が発生した場所からは発火原因と思われるものが見つからず…
そう書かれていた。

『発火原因が不明なことからヴィラン連合の荼毘による反抗とみてヒーローと警察は捜査を続けています。なんらかの目撃情報をお持ちの方は…』


プツンっ


アナウンサーが言い終わるのと同時に切れたテレビ

私の肩に顎を乗せてリモコンでテレビを消した荼毘さん


荼毘「チッ…逃げてんのか」


「みたいですよ。」


荼毘「…まぁいい。お前の個性が分かったからな」


「…そうですね。」



荼毘「今日からお前は_____だ。」



「え…」



荼毘「名前、意味知った時から嫌だったんだろ。だから、俺が名前付けてやる。」



「荼毘さんは、、なんで私なんかにこんなに優しくしてくれるんですか」



荼毘「俺もおまえと一緒だったからな…失敗作として生まれて…」


「そんな。」


荼毘「ま、今は自由にやれてるから文句はない」



「ですね。」


荼毘「…って、また個性出てんぞ。」


そう言いながら私に抱きついて匂いを嗅ぐ荼毘さん


荼毘「早くコントロール出来るようになれ。辛いのはお前だろ」



「荼毘さんとできるなら…コントロール出来なくてもいいです。」


荼毘「後悔すんなよ」


そう言われると押し倒されまた甘い甘い何かが私を包む


優しすぎる荼毘さんにも辛い過去があったんだ、
少しだけ荼毘さんを知れた気がした
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