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どうやら大好きなようで【短編集】

第18章 彼シャツ 荼毘


荼毘


いつの間にか寝ていたらしく女に起こされた


「すいません。お風呂長かったですか…空きましたよ」



荼毘「あぁ、お前も…って、おい。それ」


女が来ていたのは俺の服だった


「あ、トガちゃんがこれ着てって置いてくれたんです。」



荼毘「あのクソガキ。」


「これ、もしかして荼毘さんのですか?…すいません、返します」



そう言うと俺の前だってのに脱ぎ始めるこいつ


荼毘「バカか、男の前でそうやって脱ぐな」


服をめくろうとしていた手を止める



「わ、すいません、」



女を見れば太ももや普段見えにくい場所に痣などの殴られた様な傷が見える


荼毘「お前…なんで連合に入った。普通の生活して、普通に友達も作ればこんな光の当たらねぇ世界に入ってまでここに来た理由はなんだ」



ただの興味本位…こんな細っこいガキがこんな世界に入るなんざかなりの理由がいるはずだ、



「…」



荼毘「わりぃ、言わなくていい…風呂入る。さっさと寝ろよ」



女の横を通り過ぎた時だった。


「私は…私は生まれてきたことを喜ばれませんでした…私の家は代々なのあるヒーロー一家で、私もその一家として生まれました。
私の家系は治癒能力のある個性なんです。兄は外科に関わる治癒が、弟は内科に関わる治癒ができます」



荼毘「…それで」



「私には…破壊の個性が宿ったんです。
治癒や人を癒す家系であるはずの個性に破壊の個性を持った突然変異よ個性に家族は私を呪いの子、家系に傷を付けたと激怒しました。
私は国に個性登録を破壊と書いていません。親がしなかったんです。無個性と、名が落ちる。そう思っての事だと思います。」



「ヒーローは人を助けるんじゃないんですか?…なんで、私は助けてもらえなかったんですかね。」




荼毘「ヒーローなんて名ばかりのクソどもだ。」




「荼毘さんは、なんで連合に??」
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