第9章 【番外】この跡部は肉食(跡部)
朝の暖かな光がベットに差し込み、そよぐ風にのってどこからか鳥のさえずりが聴こえてくる。
布団はキングサイズで生地はシルクの上質、フカフカの枕が沢山、そこにおいしそうな朝食の匂いがしてきた。
ああ、幸せ過ぎて体が重い。起きれない。
ベットがきしみ、誰かが横に座った気配がした。
跡部「めいこ...」
ゆっくり名前を呼ばれると、前髪を温かな手の甲で優しく撫でられた。
はー幸せだー。
もうちょっとこのままがいい。
跡部「めいこ、起きろ。朝食ができた」
また近づく気配がして、頬にチュッとキスされた。
はぁああ!?
なにこの幸せ逆に起きれないんですけどぉおおお!
幸せ過ぎて永眠しそう!
跡部はめいこの耳が真っ赤になったことに気が付き、クスリと笑った。
何秒か待ってみたがたぬき寝入りを決め込んでいるようなので、はーんそれならば、と目を細めた。
今度は耳元に近づき、低い声で甘く囁く。
跡部「起きないんだったら生ハメするぞ」
めいこ「ギャーーー!!」
めいこはトマトのように顔を真っ赤にさせて勢いよく飛び起きた。
跡部「おはよう」
めいこ「おおおはようございます?!」
跡部「早く顔洗って歯ぁ磨いてこい、冷めちまうだろ」
跡部の後ろには、小さなテーブルにフレンチトーストと紅茶が用意してあった。
跡部「俺様の自信作だ」
めいこ「えっ景吾さんが作ったんですか?!」
跡部「あぁ、まぁ見様見真似だがな」
めいこ「やったー!ありがとうございます!」
嬉しくてめいこは思わずギュッと抱きついた。
跡部「ホラ、いいから行ってこい、待っててやるから」
めいこ「あい」
ベットから降りてスリッパをはくと、隣の洗面所へ走っていく。
すると、足元がやけにスースーした。
不思議に思って腰周りに手を当てる。
めいこ「パンツは?!」
跡部「あん?いらねぇだろそんなモン、今日は俺様しかいねーんだからよ」
めいこ「やだいるし!どこ?!」
跡部「..隠した」
めいこ「おおおい!やだもースースーする!」
ワタワタと洗面所周りを探していると、こちらに歩いてきた跡部に、パジャマワンピースを下から思い切りはらってめくられた。
めいこ「ギャーー!」
跡部「絶景」