• テキストサイズ

男子校の女王様。

第37章 酒は詩を釣る色を釣る


とてもじゃないがサヘルのように口に含んだりは出来なそうで、怖気付きながらそろりと身体を寄せて覗き込む。

後ろ手に縛られた手を動かすものの、何も出来ないまま永夢を見つめる。

「は……聖ちん、何見てんの……」

永夢も僅かに息を上気させ、目を細めて僕を見た。

「う……うるさい、僕だって……」

僕は距離を詰め、思い詰めた末に永夢に覆い被さる。

馬乗りになるような形になり、寝転がった永夢を見下ろす。

体温と体温が重なり合い、お互いの芯が触れ合う。

「あ、ちょっ……!待って、聖ちん、嘘っ、マジで!んうッ……!」

永夢の下腹部に座り込み、ぴたりと熱を擦り合わせた状態でぎこちなく腰を左右に振った。

「ン……!」

は、は、と短く息を吐き、心臓をバクバクと高鳴らせながら下半身を揺り動かす。
/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp