第34章 金を掴む者は人を見ず
「ん、んっ、ぁ、い、いやだ、僕は、女じゃないんだぞっ……あぁぁっ……」
「ほら、こっち向いてください……何でもしてくれるんですよね」
聖くんは怖々とこちらに身体を向け、蕩けた目でわたしを見つめた。
「ん……ハア……ッ、はあぁ……」
不安と興奮、期待が入り交じった視線がわたしに突き刺さる。
ゾクゾクして、背筋を快感が貫く。
「……っそう、だけど、そんなの、無理ッ、だろぉ……」
わたしは聖くんの制服に手をかける。
「あ……あぁ……」
上着をはだけさせて、シャツを捲る。
わたしは顕になった上半身を見据えて、妖しく笑った。
滑らかな白い肌が紅潮し、
「……う……ああッ……」
厭らしく遊ばれた二つの頂きは赤く腫れている。
わたしはにこっと聖くんに顔を傾け、
「そんなこと、やってみないと分かりませんよ。それに、聖くんは胸だけですっごく気持ち良くなれるんですから」
そのまま胸元に口を近づける。