• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


ケーキを前にし、桜奈の視界から
消え去ったようにすら思える自分を
納得できない気分の家康。
ケーキにまで嫉妬しそうだったが

『いただきまーす』とパクっと一口目を
食べ『うーん、美味しい!!』と
これ以上ない幸せそうな顔をされると
ケーキに負けた敗北感などどこかへいき
幸せそうな桜奈を眺めていられる
嬉しさに満たされた。
そして、どうしてそんなにケーキの虜に
なったのか知りたくなった。

『桜奈のケーキ好きって小さい頃から?
何か特別なきっかけとかあるの?』

一口食べては感動し、ご機嫌の桜奈は
理由を聞かれ『えっ?』と、家康をみた。

それから、首を傾げ『うーん』と、考えていたが
あっ!と思い出したような顔をし
突然、ショートケーキの苺をフォークで刺すと
家康の口元に持って行き
『はい、あーん』と差し伸べた。

『えっ!突然、何?///いいよ俺は///』
と照れる家康だったが
『食べてくれたら、理由が分かります。
苺なら大丈夫ですよね?はい、あーん!』
とニコッとした。

理由がわかると言われ、言われるがまま
照れながら苺を頬張ると『美味しいですか?』と
桜奈が尋ねた。

『あっ、うん、美味いよ』と言う家康に
『それです!』と言う桜奈。

『はっ?さっぱり分かんないけど』と
本当にさっぱり分からない家康に
クスクスする桜奈だったが
スイーツが好きになった理由を
話はじめた。

/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp