第18章 Check *
「落ち着いたか?
部屋に戻ってシャワーして着替えてこい
そんな甘い匂い振りまかれたら、他所の男が寄ってくる」
「誰のせいだと思って…」
「俺だな」
頬にチュッとキスをすると元気になってきたはわかってるならやめてよねと俺の体から離れた
図書室から出ていこうとするを呼び止め「デートっぽい服装でよろしく」と伝えたら、そんな服ここには持ってきてないよと言われてしまう
外で待つ事数十分
が出てきた
白のトップスにふわふわのスカートを履いている
十分デートっぽい服装だった
はすれ違いざまの男子学生に声をかけられていた
そいつは講義の時にの肩に触れていた男だ
「そんなかわいい格好してデート?でも彼氏いないって言ってなかった?」
「違っ…」
否定される前にの後ろから口を塞いだ
「そうだ、これからデートだからお前が入り込む隙なんてない、こいつの事は諦めろ」
モガモガと暴れていたを抱き抱えるように警察学校から連れ出す
「はぁ、はぁ…あんな言い方勘違いされちゃうでしょ」
「虫除けだ」
意味わかんないとブツブツ言っていたを車に乗せて最近見つけたこいつが好きそうな店に連れていく
「お腹いっぱいで苦しい…でも、ほんと美味しかった」
「それは良かったな」
ご機嫌に先を歩くの手を掴んだ
「へ?陣平さん?」
「デートって言ったろ?この後することわかってるか?」
「デートっぽいって言われただけでデートとは言われてない」
「あれー?そうだったかな、忘れた」
最初からを素直に帰してやるつもりは全然なくてホテルに連れ込む予定しかなかった
「バカ…」
「たまにはちょっといいホテルで泊まるのも悪くないだろ?普段きつい訓練頑張ってるご褒美だ」
「なにもしない?」
騒音で聞こえなかった振りをしての肩を抱いてホテルへと向かった