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[名探偵コナン]I treasure you

第93章 To solve a mystery in POARO


「陣平さんはなんで分かったの?」
「俺も嫉妬してるから…
はたから見ると、秘密を共有してる奴らは特別に見える
自分がその秘密を知らなかったら、尚更な」

ヒロくんと私の事を言ってるの?

陣平さんは冷やしてたタオルを取り払って、太ももを見る

「あーぁ、水膨れになっちまって…ほんと怪我ばっかしてるな…」
「少しだよ、大丈夫」
「肌が白いから目立つな…」

火傷の薬を塗ってくれようとした陣平さんの手が戸惑ってる

「自分でやるから、大丈夫」
「そうか…」

「こんな所でいちゃつかないでください」

ドキンと心臓が跳ね上がった

「安室さん…」


「紅茶入れ直しますから、飲んでいきますよね」
「はい!」
「しょうがないのであなたの分も入れてあげます」

事情聴取は高木さんが引き受けてくれて、陣平さんと閉店したポアロに3人で零くんの入れてくれた紅茶を飲む

「しょうがなく入れてくれた割に美味いから、ムカつく…」
「誰が入れたと思ってるんだ」

始まった…
零くんと陣平さんの痴話喧嘩

2人の声が心地いい

子守唄のようで私は居眠りしてしまう

「起きろ、帰るぞ」
「うー、眠い…」
「ポアロに泊まるのか、俺は止めないぞ」
「明日の仕込みをがしてくれるなら、どうぞ」

そんなこと私には出来ない!
引きづられるようにしてポアロから出ると冷たい風で一瞬で目が冷めた

「寒ーー」
ストッキングを脱いでしまっているから素足にはなかなか厳しい寒さだった

「送っていきますよ、松田もも」

「零くんありがとう」

「乗せるんだったら安全運転で頼むぞ」


そうだった…
零くん時々暴走するんだった…
怖いんだよね…

バックミラー越しに目が合って、ニヤリと笑われた

嫌な予感しかない…
青ざめていたんだろう

「冗談だよ」と零くんは笑った

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