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[名探偵コナン]I treasure you

第85章 Settlement


恥ずかしくて諸伏さんの顔を見られない

「ダメだよ、そんな反応…男を喜ばせるだけだから…」
諸伏さんも顔を背けて、少し顔を赤らめながらそう言った

「そういえば、まだ、が中学生の時、雪山で山小屋に2人で閉じ込められたな…こんな感じで」
「もしかして、わたしのせいですか?」
「子供を助けようとして、落ちたんだよ
救助を待つ間に、山小屋にいたんだ…」
「その説はどうもすみません…」

ハハッと笑ってギュッと抱きしめられた

「寒くない?」
「ちょっと…」
「ほら、もっと引っ付け
肩出てるから…寒いよな」

諸伏さんの体温に安心する
昔話を聞いたせいか余計に…


よくこうして諸伏さんに抱きしめてもらった気がする
心が暖かい…

どうした?と私の顔を覗き込んできた諸伏さんと目が会う

ドキドキして苦しい…
諸伏さんの切れ長の目に見つめられていると自分の意に反して言葉が出た


「好き…」



「え?」

見開かれた目で私を見つめる

「あっ…」

「、今、好きって言った?」
「や、ちが…なんで…言っちゃったのか…わかんなくて…ごめんなさい…」

諸伏さんの腕の中から抜け出して、彼に背を向けてバクバク言っている心臓を必死で抑えようとした

「、こっち向いて…」
「嫌です…ていうか、無理です」

両手で顔を覆って、ひたすら隠した

「そのかわいい顔、見せてよ」

無理だ…向けるわけない

勝手に出てきちゃったんだもん…意味なんてわかんない

軽くパニックになっていると、松田さんの声が聞こえる

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