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[名探偵コナン]I treasure you

第85章 Settlement


ピチャンと水が滴る音
肌寒い空間で、あたりは薄暗い

「お目覚めかな…」

ハッキリしてきた意識の中で、目をこらすと彼が膝組をして冷たい目で私を見ていた

カシャン…

手錠をかけられて身動き取れない
服も乱れていた…
バレたの…?何かされた?

まだボーッとしていて考えられない…


「私がこんなに君を愛しているというのに、君が警察官だったとはね
発信機も盗聴器も全て壊した
今頃君の仲間は、パニックだろうね」


いつバレたんだろう…どこから?
「黙秘か…いい度胸だ」

黙り込んでいる私に、銃口が向く
銃を構えたままコツコツを靴音を響かせながら近づいてくる彼

顎を掴まれて上を向かされた

カシャン…
抵抗したら手錠の鎖の音が響いた

「大人しくしろ、綺麗な身体に風穴を開けたくない…」

「…っ…」


扉が大きな音を立てて開いた

「そこまでだ、そいつから離れてもらおう」

松田さんとFBIの2人が駆け込んできて拳銃を構える

私を盾に彼はこの建物の地下へと逃げた

「君はここにいろ」
地下室へ押し込まれて、彼はまた上に上がっていく
銃声がいくつも聞こえて、松田さんは?FBIの2人は?と心配になった

後ろ手に拘束されているこの状況から脱しようと足を抜いて腕を前に持ってきた

髪に指しておいたヘアピンを探すけど、どこにもない

「取られちゃったか…」

確かここにも入れて置いたはず…

下着の中に仕込んでいたヘアピン
公安の女の先輩から聞いた裏技
こんな時に役立つんだ…と感謝した

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