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[名探偵コナン]I treasure you

第78章 17 years ago


「こんにちは」
「どうぞ、すみません御足労おかけします」

リビングに通されて、紅茶の準備をしてくれた

「以上が、警視庁で調べられる全てです」

殺害されたが死因は不明、手にはハサミが握られていた

一応ネットでも調べたけど、これ以上の事はわからなかった

「お役に立てずすみません…」

変声機をオフにして赤井さんの声で、喋りだした
「いや、こちらこそ、無理を言って済まなかった」

「調べてて思ったんですけど、羽田浩司さんの義弟の秀吉さん、太閤名人なんですね
それに気づいた時、何故か赤井さんの顔が浮かんだんです
名前が似ているからかな?」

驚いた表情から、滅多にみたいであろう大口をあけて笑う赤井さん

「え?」
「いや、なかなか感が鋭いな…秀吉は俺の弟だ
あいつが高校生の時、羽田家に養子になったんだ」
「何か事情がありそうですね」

赤井さんはFBI、アメリカ国籍を持ってないとなれない
弟さんは日本にいる、なにか特別な事情があるのは明白で…

「弟さんや、御家族は赤井さんが亡くなったって思ってるんですよね?
名乗り出たいって思ったことありませんか?」

「家族を巻き込む訳にはいかないからな
弱みになってしまう、死んだと思ってもらっていた方がいい事もあるんだ」

少し寂しそうに遠くを見つめながら話す赤井さんが涙で滲んだ…


「どうして、君が泣く?
思っていた以上に泣き虫だったんだな…」

「や、なんか…ごめんなさい…」
最近、涙腺が緩くてしょうがない

赤井さんに背を向けて、ゴシゴシと目を擦った

大きな赤井さんに後ろから抱きしめられた

「え、赤井さん?ちょっと…離してください…」

「家族の話を自分からしたのは初めてだ
あと1人、妹がいるんだが
に泣かれると妹を泣かした気分になってしまう…」

向き直って、ぎゅうっと、でも優しく抱きしめられた
「しかし、かわいいな
こんなに身体を固くして、緊張してるのが手に取るようにわかる」
左手で私の髪を撫でながら赤井さんは言った

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