第58章 Detective
「お姉さんと安室さん知り合い?」
「今、ポアロに行ってきてね、そこで知り合ったんだよ」
「え、今の今で一緒に歩いてるの?」
「僕は買い出し、たまたま方向が一緒なだけだよ」
ふーんと納得してない様子のコナンくん
「お姉さんどこ行くの?」
「博士の所かな…携帯調子悪いから見てもらいたくて」
スマホを取り出してチラッと見せた
「じゃぁ、僕も一緒に行く」
じゃあね、安室さんと私の手を引っ張って零くんから離れた
「どうしたの?」
「お姉さん、警戒心少ないって言われない?」
「ん?」
「さっき知り合ったばかりの男の人と一緒に歩くなんて…安室さんが悪い人ならどうするの?」
「以後気をつけます…」
小学生に説教されるなんて思わなかったな…
博士の家につくと沖矢さんがいて、なんで?と思いつつもこんにちはと挨拶をした
「彼女ちょっと借りますね」
博士に携帯を預けて、話があると工藤邸に連れてこられた
「先日はありがとうございました
お見苦しい姿を晒してしまってすみません」
深々と頭を下げると頭を撫でられた
男の人って頭撫でるの好きだよなと思っていると沖矢さんの腕が後頭部と腰あたりに回った
「なんの興味もない女性の手助けをするほど僕は暇じゃありませんよ」
「へ?」
「多少なりともあなたに興味があると言っているんです
あんな魅力的な身体を目の前にして、あれ以上手を出さなかった事、褒めて欲しいですね」
「え、ちょっと…沖矢さん!」
キスされる距離でいい声でそんな事を言われて戸惑っていた
「コホン」
咳払いがして辺りを見回すとまたもやコナンくん
「お姉さん…ボクがさっき言ったこと、覚えてる?」
「えぇ、まぁ…」
なんと?と沖矢さんがコナンくんに尋ねて
さっきの話をした
「ほぉー、小学生のボウヤに忠告されるほど、警戒心がないなんて警察官としてどうかと思いますよ」
「以後気をつけます…」
さっきと同じ返事で返した