第55章 fake
恥ずかしがりながら、俺の上に跨ってくるの背中を支えてやると首にキュッと抱きつかれて、思わずドキリとした
楽しんでいるフリ…
ズボンの上から伝わってくる体温、負担の彼女からは想像出来ない程の色香
一回目は背中を摩るだけに留めた
「恥ずかしいですね」
内緒話をするように耳を手で隠して話しかけてくる
「恥ずかしがっている貴方はかわいいですね」
セットしている髪型を崩さないように、ソッと頭を撫でると頬を赤らめるのは反則だろう
初日だから、俺が帰れば今日は上がっていいとの店側からの配慮だったので、アフターに誘うふりをして帰り支度をするを待っていた
気になる点は2つ…
注文している様子もなさそうなのにボーイが女に飲み物を渡している
カクテルグラスに入ったそれを飲むとだんだんと乱れが大きくなっている気がする
そして、店の奥へと繋がっている扉の向こう
何組かが入っていき、時が立てば男だけが出てくる
ベットルームでも設けられているのか…
表向きは本番禁止なので、行為が行われているのであれば違法だ
酒にも何か盛られているのかもしれない
工藤邸で待つに気づいた事を報告する
「あんまり長いは無用だぞ、が、危険だ」
「わかってる、風見さんに報告してくる」
メイクと整髪料、身体に染み付いた店の匂いを消す為に風呂に入っているの体温を思い出してしまった
「赤井さんお風呂ありがとうございました」
「いえ、さっぱりしましたか?」
「それはもう…」
俺が貸した自分のシャツ
赤井の時に来ていたものだ
「貴方は本当に小さいですね」
「警察学校に入校する規定のギリギリはありますって!赤井さんが大きすぎるんです」
ワンピースみたいになっている彼女の姿をマジマジと見つめてしまいまた、諸伏に怒られた
そう言うお前だって顔を赤くしているではないかと指摘しそうになった
同伴出勤をすると言うと諸伏は不貞腐れた顔をする
余程のことが好きらしい