第55章 fake
昔はの知らないことなんてなかったのに…と変な独占欲が出てくる
「赤井さんも見たんですか?」
「そうだな、自分の姿を鏡越しじゃなく見るのは初めてだったよ」
「どういうことだ?」
米花百貨店に頬に火傷をおった赤井秀一がいたらしい
ベルモットか…
本人が変装したのか、誰かを変装させたのかわからなかったけど、キャンティが出入口をライフルで狙っていたらしいし、ジンの愛車ポルシェも路駐していたようだったし、組織が動いてる
赤井秀一は死んでないとバレたのか?
「キールから連絡があった
バーボンがシェリー探しに動き出したと」
「キール?バーボン?シェリー?」
お酒の名前ばっかりだね、とが言った
「もう後戻りは出来なくてもいいか?」
赤井はに確認を取った
「ここまで巻き込まれてるし、逆に隠されてる方が辛いです」
俺にも視線を送り全て話すぞと目が語っている
止めもせずに俺は黙っていた
「バーボンが零くんなの?じゃぁ、あの赤井さんは零くんの変装?」
信じられないと言った
「組織にも変装術を得意としているものがいる、そいつは声色も自由自在だ」
「大丈夫か?整理出来た?」
「う、うん…でも、零くんが赤井さんに変装した理由がわからない…」
赤井の知人の周りをうろついて反応をみて本当に赤井が死んでいるのかと確かめるためだろうと言うのが結論としてでた
「零くんは赤井さんのこと嫌ってる?」
「そりが合わないんだ、昔から…」
「いつも喧嘩ばかり、ゼロも赤井の事になるとムキになって判断力が低下する
冷静な時は、赤井にも引けを取らないくらいキレッキレなのにな、笑っちゃうだろ?」
そんな零くん想像出来ないと、は驚いていた
「とにかく警戒してくれ、も全てを知ってしまったのだから
今以上に…」
「はい」