第33章 Cocktail *
ホテルに連れ込んでもう少し酒が飲みたいと言うに付き合ってラウンジに向かう
「どれが美味しいの?」
「が好みそうなのは…正直わかんねぇ…俺はもっぱらビールだし…」
「お好みを言ってくださったら、カクテルお作りしますよ」
「あ、そうだ!この間飲んだえーとなんだっけ?なんとかアイスティーって言うの美味しかった」
まさか、ロングアイランドアイスティーじゃねぇだろうなと確認するとそうそうそんな感じと笑っている
バーテンと顔を見合わせてはぁ…とため息をつく
なんの事かわからないとキョトンとしている
「手がやけそうなお嬢さんですね」とバーテンも笑った
「バーテンさん、ロングアイランドアイスティーがなんて呼ばれているか教えてやって…」
考えるのも頭が痛くなってきたので、バーテンに丸投げした
バーテンはコホンと咳払いをしてから
酒の種類をまず述べた
ウォッカ、ドライ・ジン、ラム、テキーラ、
ホワイト・キュラソー、レモンジュース 、コーラ
「お酒に詳しくない方でもこれだけで度数の強いものと理解して頂けましたか?」
青ざめながらコクコクと頷いている
「飲みやすくてグイグイ飲んでしまうのですが、アルコール度数は20度
レディキラーと呼ばれるカクテルです
これを進めてくる男性には十分注意してくださいね」
「わかりました」
「スクリュードライバー、カルアミルク、ルシアンなんかも別名レディキラーって呼ばれてるから、飲みすぎ注意だからな」
「なんだか、お酒飲むの怖くなってきた…」
「まぁ、そう言わずに…定番のカシスソーダとかどうだ?」
「うん、それにする」
酒は怖いと思っていてくれる方がいい
はちょっと無防備な所があるから
レディキラーのカクテルなんか飲まされちまうんだ
甘くて飲みやすいカシスソーダを飲み干して次は何がいいかなぁとメニューを見ていた
「俺がに勧めたいのはコレとコレ」
アフィニティとビトゥイーン・ザ・シーツ
バーテンはなるほどと笑みを浮かべた
「ん?」
「カクテル言葉ってご存知ですか?」
「カクテル言葉?」