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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第36章 オレのオンナだ






“もっと・・・”
そう貪るように求められるキスを花子からされたのは初めてだった。いつもより積極的なキスにもちろん嫌な気はしなかった。


“・・・・・ねぇ・・・・・シようよ”
何回も身体を重ねてきたが、これまた花子から誘われたのは初めてで。やはり何かがおかしい。いつもの花子じゃないと思った。


“シたくないの?”
こんな煽られるようなことをされて、シたくないオトコなどいないだろう。現にオレのもしっかり反応した訳で。それでも今はそんなことよりもまだ理性があるうちに花子ときちんと話がしたかった。


“ 真ちゃんでいっぱいになりたいの”
なんとなくこの一言で花子が何に駆り立てられているのか分かった気がした。きっと過去の嫌なことを忘れ去りたいのだろう。潤んだ瞳と視線が交われば、もうオレはただの獣になった。


“好きにしてイイよ”
微かに震える唇を寄せ耳元で囁かれれば、もう理性など保ってられず、花子をめちゃくちゃにして壊してしまいたいと思った。そして乱れる花子の心も身体も全部自分のものになればいいのにと心底願った。




『・・・・・っあ・・・あっ・・・んんっ!』


「声、ガマンしろよ。きっとまだ高尾起きてるぞ。」



一糸まとわぬ姿にされた花子は、胸の頂きを少し弾いただけで可愛らしい嬌声をあげる。その声を漏らさぬように、手の甲で口元を覆う姿にさえもオレは欲情した。


細い腕が首に回ると、トロンとした視線とぶつかる。


今までにだって何度もその白い肌を愛でてきたはずなのに、今日はひと撫でしただけでオレの背中はゾクリと反応してしまう。


それはきっと花子に煽られたからであり、いつもと違うと思っていながらもオレを求める花子が随分と官能的だったから。要は厭らしい花子にオレは興奮しているのだ。


頭では心配しているくせに、身体はしっかりと反応してしまうのだから情けないことこの上ない。



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