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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第25章 情けない







『んっ、・・・はぁんっ、・・っん、』



「っ花子、・・くっ、」




1人でするのとは訳が違う、などとよく聞くが本当にその通りで、もう既に達してしまいそうになっていた。


本来はオレが花子を気持ち良くしてあげなければならないのだが、実際問題余裕がない。



『んっ、・・・はぁんっ、んぅ、・・あんっ、』



「くっ、悪い。そろそろっ、・・・っでる、」



『んっ、・・・しん、ちゃんっ、』




オレの下で乱れる花子に名前を呼ばれる。なんとなくそれが、“抱きしめて”に聞こえて上から花子を抱きしめて、貪るようにキスをした。



そしてラストスパートに向け律動を早めれば、呆気なくオレは達してしまうのだった。




『っはぁ、・・・はぁっ、』



「・・・はぁ、・・・大丈夫か?」




情事後の後始末を終え、身体を隠すようにタオルケットで身を包んだ花子を後ろから抱きしめ、汗ばんだ髪を撫でる。


この時間は賢者タイムなのかもしれないが、今のオレは少しでも長く花子に触れていたいと思った。




『・・しちゃった・・ね。』


「あぁ、後悔しているか?」


『まさか。・・・ねぇ、真ちゃんっ、』




オレの腕の中で方向転換した花子は、触れるだけのキスをしてきた。


そしてオレたちはバカみたいに愛を囁き合いながら、深い眠りについた。




(『好きだよ。』)
(「知ってる。」)
(『・・真ちゃんは?』)
(「オマエと同じなのだよ。」)
(『んー、ちょっと違う。』)
(「・・・っ、好き・・なのだよ。」)
(『ふふ。知ってる。』)



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