• テキストサイズ

【KP】~僕らと苦くて甘い日々を~

第6章 確証






  主人公Side___



朝までいた撮影ブースの二階、
蒲田さんに教えてもらった部屋へ
行くと、

そこは真っ暗だった。


奥のソファに、
人が横になっているのが
微かに見える。



……身体がだるいって
言ってたけど、大丈夫だったかな。



近寄ってみれば、
彼は思っていたよりも
苦しそうだった。

荒い息遣いと、額に滲む汗。



私も焦ってしまった。

確認をして、必要なら
救急車を呼んだ方がいいかも知れない。


そう思って、彼の名前を呼ぶ。



「岸くん、岸くん! 大丈夫?」


少し身体を揺すってみるけれど、
彼は起きない。




「岸くん?」


呼びかけ続けると、
岸くんはゆっくりと目を開けた。





「………が、」

「へ?」



岸くんが、何かを言いかけた
ように見えたんだ。

──けど、
私は勢い良く、ソファに倒れ込んだ。


















/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp