• テキストサイズ

【KP】~僕らと苦くて甘い日々を~

第5章 岸優太の憂鬱






「岸くん、大丈夫ですか?」

「え……」



振り付けの確認と、
息抜きの休憩。


俺の顔を覗き込むようにして
勝瀬さんが心配そうにしていた。


数週間前、彼女は体調不良で
早退したらしい。

その前から仕事が立て込んで
バタバタしていたのに、
全部一人でこなしていたから
メンバー間で話はしてあった。


だけど、勝瀬さんは
2日程で体調は回復したから、と
早急に仕事に復帰した。


もっと休んでても良いのに、という
しょうや廉の言葉に、
本当に大丈夫です、と笑ったのは
何故か印象的だった。




「なんで、ですか」

「いや、さっきから顔色が
悪いなと思って……体調悪い?」

「ああ、朝からちょっと
頭痛がしてて。でも平気です」

「そう?」




無理しないでね、と
優しい声で勝瀬さんは
言ってくれた。





/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp