第2章 映画館で...~大野智~
レイトショーで、所謂ラブストーリー系の映画を観に来るのはカップルが大半を占める
私達もそんなベタなデートをしに映画を観に来ている訳だけど
1番上の端の席で周りにはほぼ他のお客さんはいないから手を繋いだって全くバレやしない
智がふいに親指で甲を撫でたから、軽く握り返す。
くすぐったいような、体に微かな電流が走るような気持ち
人間は手にも性感体があるからこうして触るだけでも感じてしまうって聞いたことがある。
スクリーンを見つめたまま、太ももに手を滑らせてくるからキュッと足を閉じて体が硬くなった
「ちょっ、智!やめてっ」
智「俺眠たくなっちゃた。眠ないように相手して?」
そう言って今度は内側に向かって撫でてられて、ちょっとだけ呼吸が乱れてしまう。
さらに手を奥へと滑らすから手を掴んで拒もうとするけど、私の弱い力で阻止しても意味なくて。
というか、
その次を期待していないと言ったら嘘になるのが実際のところで。
下着の上からそこを触れられた、熱くなってしまってるのが自分でもわかる。
「んっ」
声が小さく漏れると、シーっとやりながら手は止めてくれない。
火照って勝手に涙が出てきてしまう
けれどそれがさらに智を高ぶらせてしまったようだ
何度か指で突起を擦れば、小刻みにピクっと震える
ゆっくりと下着の中に人差し指を入れられても、すんなりと受け入れてしまう程にそこは準備できていた
じわじわと中に指が入ってくると、トロトロになったそこを掻き混ぜた。
口元を抑えながら声が出るのを必死に抑える私の耳元に智が前を向いたまま近付く。
「興奮してんの?」
と言われ、余計に下の口がその指を加えてしまう。
微かに聞こえるクチュクチュという水音が、他の人の耳にも入ってるんじゃないかと思うと余計に溢れてしまう。
入れたり抜いたりを繰り返されて、もどかしくて息が荒くなる。
「んぁ…ン…んんっ」
智「みき…そんな締めんなよ」
そう言いながら動きを少しずつ早めるから、
前屈みになりながらビクビクっと体が小さく跳ねた