第6章 旅先ホテルの一室 ★
>>side:Jun
首筋。
見えるか見えないかくらいのところ。
確実についている、キスマーク。
コンサートじゃん。
脱ぎ着するわけだ、人前で。
なんで今つけるかなぁ…
って思ったのは正直、本当。
でもね…つけたのって、ニコって笑って
嬉しい?って、見つめてくるかずを
見てたら、そりゃ、嬉しいに決まってる。
和「俺の、マーク」
潤「かず…//」
和「他の3人には、つけさせちゃダメだよ…」
潤「ん…?」
和「……ダメなの」
潤「…ふふ…どした、急に」
和「…じゅん~…すき。」
潤「……ぅん、かずだけな。すきだよ」
和「ふふ…ぁりがと//」
こんなこと、ハッキリ口に出されたのは
初めてで…びっくりした。
でも、嬉しくて…幸せだなって思った。
潤「体調は?」
和「大丈夫。」
潤「ん。今日もがんばろ」
和「はーい」
潤「ふふ…かずのおかげで、力湧いた」
和「俺も……ぁ、昨日はいじめられたけど」
潤「えー…それは、…ごめん…許して?」
和「ふふふ…素直~♪」
かずは何も持って来てないから
いったん、部屋に戻った。
潤「後でね。」
和「…ん、」
潤「チュ、…」
和「ちゅっ…」
ガチャ…
マネ「あ。」
和「あ」
潤「ん?ああ、おはよ」
マネ「おはようございます。…松本さんでしたか♪」
和「…おはよ。早いね」
マネ「ふふ…珈琲。」
和「え、店あったの?」
マネ「はい♪おまかせください」
和「…ありがとう。」
潤「良かったね、かず。後でね」
和「ん、」
ドアを開けたら、ちょうどにのの
マネージャーが通りかかった。
いつもの、にののお気に入りの
珈琲を手に持って。
ほんと、彼はにのに尽くしてるな。
俺は顔を洗って、服を着替え、
会場に持って行く手持ちの荷物を用意した。
トントン
誰か来たけど…
かずじゃないのは確かで。
その時点でがっかりしてる自分には
気付かないふり…なのかな。
なんとなく、首元の服を整えてから
荷物を持ってドアを開けた。
雅「おはよー。行こー?」
潤「おはよ。」
智「昨日大丈夫だった?来なかったじゃん」
潤「んー、…大丈夫。ごめんね」
雅「悩んでたの?」
潤「いや、寝ちゃった。」
2人も朝まで一緒にいたみたいだな。
別に隠そうとしたわけではないけど、
なんとなく…?
かずが俺を独り占め
してくれたように、俺も。