第11章 家族感
第11章 家族感
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トントン…
和「はーい」
ガチャ
翔「ただいま。」
和「おかえり。」
翔「飯食ったの?」
和「まだ。」
翔「今日みんな遅いみたい」
和「翔ちゃんもまだなの?」
翔「うん。」
和「どうする?」
翔「…デートのお誘い♪」
和「ふふふ…お受けします」
翔「やった♪」
和「ちょっと待ってて」
翔「うん」
部屋でゲームをしていたら
翔ちゃんがご飯に誘ってくれた。
こういう時は家族って感じがする。
翔ちゃんはデートって言ってたけど!
和「お待たせ」
翔「おう。いこ♪」
車のキーをくるくる回して…
ふふ…翔ちゃんかっこいいな~♪
和「なに食べるー?」
翔「んー、どんな気分?和?洋?」
和「えー…こめ。」
翔「米?どんぶりとか?カレー?」
和「あー…親子丼とかいいよねぇ」
翔「超うまいとこ知ってる!鶏専門店」
和「やったー♪」
翔「お任せあれ♪」
翔ちゃん何気にお店いっぱい知っててすごい。
まぁ、俺に言わせたらみんなだけど。
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和「ん、ま!」
翔「だろ?卵濃いよな」
和「出汁もめちゃくちゃ美味い。ありがと、翔ちゃん♪」
翔「いえいえ♪」
個室で、人目も気にならないし、
すごく居心地がいいお店。
どんぶり以外にもいくつか頼んで
ゆっくり過ごした。
♪〜
翔「マネージャー?」
和「んー、明日…10時。」
翔「はーい」
和「あ、リーダー遅いって」
翔「あらま」
和「他の2人は予定通りかな」
翔「じゃあそろそろ帰ってくるかもな。俺らも帰るか」
和「そうだね。…アイス食べたい」
翔「買って帰ろ♪」
和「ふふ…♪」
親子丼食べたいって言ったら
美味しいお店連れてってくれて
アイス食べたいって言ったら
コンビニ寄ってくれる。
翔ちゃんは優しいお兄ちゃんみたいだな~。
俺、姉ちゃんしかいないから
なんか、不思議だけど嬉しい。
まぁ…恋人でもあるんだけど。
翔ちゃんと出かけると
お兄ちゃんみたいなんだよな。
家族感がすごい。
翔「なに考えてるの?」
和「え?」
翔「黙ったからさ」
和「んー、お兄ちゃんみたいだな~と思って」
翔「俺?まぁ…実際お兄ちゃんだから。気質?」
和「そっか。…おにーちゃん♪」
翔「なんだよー、デートと思ったのに!」
和「ふふふ…!」