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溺愛執事の恋愛事情

第5章 溺愛執事の逆襲


「じゃあなんで、俺の部屋に、俺のベッドに、いるんです?」
「それ、は」


手を引こうとする彼女の手首を握る両手に力を入れて。
逃げないよう、そのまま彼女を押し倒す。



「ハイセ」

「なんで?皇」


「………っ」




やられっぱなしは好きじゃない。
真上から威圧するように視線を合わせると、皇はすぐに真っ赤になって目を反らす。


「皇」



「へ、部屋を、間違えたのよ」


「………」




それ、それを言い訳として成立させようとしてるところがすごい。
なんでもありだな、ほんと。




「………ふぅん」




「も、帰るわ」

「帰しませんよ」


「………っ」




このまま帰れると思ってる?
皇。




足を持ち上げて、ペロリと舐めれば。
ビクン、とわずかに震える体。



「だ、だって今……っ」
「あれだけで満足するはずないでしょう?」
「………っ」
「それに、こんな時間に男の部屋を訪ねる意味を知らないわけじゃないでしょう?」
「だ、だってハイセ、いなかったからっ」
「……間違えた、のではなくて?」


「っ、………」




片足を肩へと乗っけて、舌で舐めながら指先を下へと、下ろしていく。



「ハイセっ」
「濡れてますね」

「………っ」


そのまま下着まで手を伸ばせば。
そこはちゃんと湿り気を帯びていて。


「そ、れはハイセが……っ」
「俺が、なに?」


伏せていた瞳を上目遣いに開き、真っ赤になって見上げる彼女へと、その面積を減らしさらに見つめた。


「なに?皇」


「………っ、ねが、ハイセ、離して」


「ダメ」



顔を隠すように腕を交差する皇を。


「隠すのもダメ、皇」


さらに追い込む。


「俺が、なに?言って、言うまでやめない」


さっき下着も脱がせずにがっついたから、さすがにびしょびしょだ。
そんなことは百も承知してる、けど。
言わせたい。
羞恥に震えて泣くその顔が、見たいんだ。



「………ハイセが……っ」

「うん」


「ハイセ、が、あんなに激しく挿れる、から……っ」
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