第2章 【9】願いと流星群 後編
月日は飛ぶように過ぎていき、テストも終え、待ちに待った夏休みが到来した
そして今日はペルセウス流星群が流れる日
朝イチから天からラビチャが来ていて、仕事が終わり次第むかうそうだ
もうすぐFriends Dayが近い
その収録関係なのだろうか?
ラビチャをしてくるあたり意外と時間がギリギリなのだろう
夕方前にシャワーを浴びて白いワンピースと麦わら帽子というテンプレートな恰好をして家を出た
電車、バスを乗り継いで天から教えてもらった穴場についたのは流星群が流れるおよそ1時間前
余計な水溜りなど無く、蚊も飛んでいない静かな場所
写真を撮ろうと持ち運び可能な望遠鏡と一眼レフを設置している中ラビチャの通知音が鳴る
【仕事が長引いて遅れる。今すぐ向かうけど本当にギリギリかもしれない。ごめんね】
なんと…
予定時刻まであと40分もない。23区から1時間はかかるし、花火大会と違っていつまでも流れているわけじゃない
【無理しないでください!来年こそ一緒に行きましょうね! 写真を撮る予定なので楽しみにしていてください】
ラビチャを返したがさらにその返信はなかった
それからおよそ40分、予定時刻ちょうどになった
「あ、流れた!」
やはり予定時刻ちょうどに一番星が憎くも流れ始めた
1つ流れたということは間もなく本番だ