第2章 【9】願いと流星群 後編
場が重くなってしまったので明るめに提案した
「あの、よかったら一緒に流星群、観に行きませんか?」
「いいの?ぜひ行きたいな」
「お客さん。お話の最中悪いけど目的に着いたよ」
運転手の言葉にはっとして外をのぞくと、家の近くのコンビニに着いていた
「じゃあ、続きはラビチャで」
「本当に家まで送っていかなくて大丈夫?」
「はい。本当にすぐそこなので大丈夫です」
「…わかった。家に着いたらすぐにラビチャをすること。 いい?」
「わかりました。おやすみなさい、楽しかったです」
「ボクも。藍希ちゃんおやすみ」
タクシーはゆっくり滑り出し、闇へと融けていった