第13章 忍気呑声
恒天城に滞在中の三蔵一行。
『ねぇ…三蔵…』
『なんだ?』
『三蔵って…あんまり好きとか愛してるとか言わないし最中の時もほとんど無言だよね?あたしってオ○ホールですかい?』
『…んなもん言わなくても分かるだろうが。』
三蔵は衣月の問いに新聞を読みつつ目を新聞に向けたまま言った。
『言わなきゃ分かんねぇよっ!!ボケェっ!!』
『あ?めんどくせぇ…』
『めんどくせぇってなんだよっ!!恋人に向けてめんどくせぇって!!』
『あー好きだぞー』
三蔵は言ってやったぞ。という感じで棒読みで鼻で笑った。
『はぁ?っざけんなっ!!なんだよそれっ!!』
完全にブチ切れた衣月。
『はぁ〜…何がしたいんだお前は…』
『三蔵のばーかばーか!エロ坊主!ムッツリすけべっ!!』
衣月はバンッと思いっきりドアを閉めて部屋を出ていった…
『はぁ……めんどくせぇ……』
三蔵は部屋に1人残されて頭を抱えた。
外に出て不機嫌丸出しでタバコを吹かしていた衣月。
『衣月じゃん!なにしてんのー?』
悟空がそんな衣月に話しかけた。
『三蔵とケンカした…』
『なんでー??え?でも…三蔵と衣月ってこいびとどーしなんだろ?悟浄が言ってたぞ?』
『その恋人同士にも色々あんの。』
『色々って?たとえばどんな?』
『ガキには分かんねぇって…』
『ふーん…じゃ、なんで怒ってんの?三蔵となんかあったからココにいるんだろー?ココにいていいのか?』
『はぁ…良くないけどさ…』
『じゃ、行けばいいじゃん。』
『上手くそれが出来たら、ココにいないし苦労しない。』