第11章 ウラ最~ケンカ~
三蔵は短くなったタバコを灰皿に押し付けるとため息をついた。
『毎日してたら、どこぞの河童と変わらねぇだろうが…俺はお前を大事にしてぇんだよ。』
『最初、レイプまがいに抱いた奴が何を言うか…』
『……。あれはアレだ。』
『どれだよっ!!でも…三蔵がしたい時だけだと…あたしが不安になる…本当に信じていいのかなって…好きで居ても迷惑じゃないのかなって…』
そう言い終えると衣月も灰皿にタバコを押し付けた。
『はぁ……んなこと言ったらほぼ毎日のように抱けって言ってんじゃねぇか…』
三蔵は呆れたように言った。
『そりゃ…そうだけどさ…』
衣月は拗ねたように言った。
三蔵は衣月に対して…普段言わないだけで
本当に年上なのか?と思う程…子供っぽい仕草をするのに妙に漂う色気にいつも理性を失いそうになっていた。
『…ったく…そんな顔すんな…また襲いたくなるだろうが…』
『ん?』
子供っぽく首を傾げるその姿さえも三蔵を魅了していることに衣月は気づいていないようだ。
『えっ?ちょっ!!三蔵っ!!まっ…んぅ…』
衣月に覆いかぶさった状態になった三蔵に衣月は戸惑いと驚きの声をあげたが口を塞がれてしまった。
『お前の仕草すべてが…俺にとって毒であり薬でもある…そんなにしてぇなら…もっとしてやるよ…』
『そんなの知らなっ…んっぅん…』
三蔵は衣月に深く濃厚なキスをした。
結局、衣月は寝かせて貰えなかった。