第10章 現状打破
『あ!その前に寄るとこある!』
『そうだな…』
衣月の言葉に三蔵が同意した。
着いた先は旭影殿
『困ります!!謁見の許可もなくお通しする訳にはっ!!』
『だまれぇぇい!!!どけぇえい!!』
衣月の勢いに負けた僧侶はやむ無く通した。
『おい!三仏神!!出てこい!!』
三蔵の声に出てきた三仏神。
『我らを呼び出すとはなんと不躾な…』
三仏神の1人が言った。
『言いたいことは山ほどある!!でも、最小限に抑えてやる!不躾だとか…セッ〇スすんなとか!そういうことをする奴を三蔵法師に選んだ先代に文句言えや。あとは、確かにタルチェは優れてる。でも、あたしもクマリに選ばれかけたくらいの先見の力があることを忘れんなっ!!自分の未来くらい自分で予見出来るわっ!!ナメんじゃねぇっ!!それと!!そんな事を言って縛り付けてあたしが経文なんて要らねぇってなって経文が牛魔王サイドに渡ったとしたら?それはそれで困るんじゃないの?三蔵法師って役職についてるからって恋しちゃいけない、人を好きになっちゃったらいけないとかおかしすぎる!!欲に溺れまくる人間をに経文を守れって言ったのはお前ら神だろうがっ!!ふざけたこと抜かすのも大概にしろやっ!!』
『俺はお前らの指図なんか受けた覚えは最初からねぇ。俺は自分の所有物を取り戻しにいくだけだ。だから、カードも止めんじゃねぇぞ!』
衣月のどこで息を吸っているのか分からないほどのマシンガントークが終わると三蔵もタバコに火を付けつつ言った。(なんか噛んだ気がするが……)
三蔵が言い終わると三蔵の行動が分かっていたかのように6人同時に踵を返して旭影殿を出た。
破天荒な6人の旅はまだまだ続く…