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~桜の木の下で~

第10章 現状打破



『だがな…紅っ!!』

『時間が無い!!いけっ!!』

紅孩児は止める独角兕に怒鳴るように言った。

妖怪と独角兕は本殿へと向かっていった。

『させるかよっ!!』

波珊率いる恒天部隊は妖怪達へと立ち向かっていく。


『そいつは他の妖怪共とは違う…油断するなよっ!』

三蔵は波珊に言った。

『お前らもなっ!!玄奘三蔵、煌玄三蔵…』

波珊はそう言うと去っていった。

『まさか……こういう形でお前らと戦うことになるとはな…本気でいっていいんだな?』

紅孩児はそう言って構えた。

『ナメてんの?』
『ナメんじゃねぇよっ!!』

3人には戦闘を開始した。

ーガゥンっ!!ガゥンっ!!ー

ーパンっ!!パンっ!パンっ!ー


衣月と三蔵の銃が火を噴く。

3人の力はほぼ互角。

紅孩児の放った拳は三蔵と衣月の手によって止められる。

その度に紅孩児の手は焼け付くように熱くなった。

紅孩児は最高僧である2人の力に驚いた。

ヘラヘラとしていたあの時の衣月も…

今は鋭く紅孩児を敵とみなしているのか本気の力を出しているようだ。

先程から紅孩児は衣月の力で傷を負っていた。

紅孩児は初めて法力と呼ばれる力を目の当たりにしていた。

『かはっ!!』

『三蔵っ!!』

三蔵の腹部に紅孩児の蹴りが炸裂し、三蔵は吹き飛んだ。

紅孩児はあることに気づいた。

『どうした。なぜ、魔天経文を使わない…』

紅孩児は三蔵にそう言った。

『アンタらごときに使うほど無駄ってこと。』

『そういうことだ。』

衣月と三蔵はそう言って紅孩児をさらに挑発する。


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