第7章 円鑿方枘
その時を同じくして…
『いや〜ヤッてるね〜…』
『フンッ…だからどうした。』
『ねぇ〜三蔵…『やらねぇぞ』なんでーー!しようよー!』
『やるなら1人でやってろ。』
三蔵はそう言いつつ新聞を読みながらタバコに火をつけた。
『うわーひどー!』
衣月もそう言うとタバコに火をつけた。
『三蔵ってさ…あんまり性欲ないよね。ちん〇デカいのに。』
『一言余計だ。別にそこまでデカくねぇだろ。』
三蔵は新聞から目を離さずに言った。
『それ、誰と比べての話よ。』
『知らん。野郎の股間なんてそんなに凝視したこともねぇからな。』
『まぁ、そりゃそうだ…あたしより性欲ないとか……中身はジジイ??』
『誰がジジイだ…欲がねぇわけじゃねぇよ。お前は口を開けばそれだな…たまにはゆっくり2人だけの時間を過ごす事も考えろ。』
『まーそれもいいか…ねぇ…三蔵?キスくらい良いでしょ?』
『しょうがねぇな…』
三蔵はそう言うと衣月にキスをした。
『ねぇ…悟浄…』
里白と悟浄は行為を終えていた。
『ん?どしたの?』
『好きな人とするのって…すごく気持ちいいんですね。』
そう言った里白は恥ずかしそうだったがすごく満たされた幸せそうな顔をしていた。
『俺も気持ちよかったぜ?今までのとは比べ物にならねぇくらいにさ。』
『それは良かったです…悟浄…ずっと…一緒ですからね?』
『そうだな…ずっと一緒だ。』
悟浄と里白はそう言ってキスをした。
悟浄とのキスの味はやっぱりタバコの味ですごく苦かった。
それでも…この味が好きで愛おしくて…
癖になりそうだなと里白は思った。