第14章 一期一会
その頃…里白と悟浄は?
『里白…』
『なんです?』
『前に買ってきたセクシーな下着…いつ着てくれんの?悟浄さん…楽しみにしてんのよ?』
『あ……えーと~いい天気ですね〜』
『もう、夜だけど?』
『うっ……あれは…ノリで…買っただけで…着るのは恥ずかしいというか…』
『俺といる時にだけ着てくれよ…な?』
悟浄は里白に近づいて後ろから抱きしめて里白の耳元で言った。
『気が向いたら…着ますから…』
『顔…真っ赤じゃん…可愛い…今日あたり…着てくれねぇの?』
身長差の影響で悟浄からは横から覗き込むと里白の真っ赤な顔が見えるようだ。
『へっ!?えーと…それは…まだ心の準備が…』
『いつでも待ってるからな?里白の着てる姿…やべぇだろうな~…』
『悟浄……当たってます…』
『ナニが?』
『ナニがです…』
『たまにはさ…衣月みてぇにハッキリ言ってみ?』
『嫌です……。』
『まぁ、ベットの中で言ってくれる事を期待してるわ。』
『期待しないで下さい。言いませんからっ!!』
里白は顔を真っ赤にしつつ言った。
『里白…可愛い~』
『可愛くないです…』
『里白は可愛いぜ?』
『そういうことにしときます…』
里白はさらに顔を紅くした。
一期一会…まずは会えたことに感謝。
一度しか会えないかもしれない人も…
これからもずっと一緒にいる人も…
大切な出会い。