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~桜の木の下で~

第14章 一期一会



恒天城を旅立つことになった。

『元気でな…玄奘三蔵と仲良くな。』

見送りにきた波珊は衣月に言った。

『うん!任せとけー!』

衣月はそう言って微笑んだ。


『色々とお世話になりました。』

八戒はそう言って微笑んだ。

『またな!!波珊も紗烙と仲良くな!』

『お、おう!』

悟空にそう言われた波珊は顔を少し赤くしながら答えた。

そんなこんなで6人+1人は旅立った。











『あー暑〜蒸し焼きになりそう…』

衣月はダルそうに言った。

『そうですね~突然…暑くなりましたもんね〜』

運転しながらのほほんと言う八戒。

『こう暑いと何もする気がおきねぇ…』

『そういいながら私の腰に手を回さないで下さい。暑苦しいです。』

『暑くても…俺は里白に触れてたいの。』

『そうですか…』

こんなやり取りをする悟浄と里白。

『暑い……腹減った……』

暑さと空腹で完全にダウンしつつある悟空。

『もう少しで街に着くはずです。異変の影響で地形が変わってるので迂回した方がいいって言われたんですが……。』

と八戒が運転しながら言った。

『この地図で行くと…あるはずだけどねぇ?あれじゃない?街っていうより…寺?』

衣月が指さした方向には…確かに街というより寺という佇まいの門。


『まぁ…どっちにしろ…野宿よりはいいでしょう。』

八戒はそう言うと構わずその街に向かってジープを走らせた。

『まぁ…確かに俺もなるべくなら野宿は勘弁だな。』

独角兕がそう言って里白の腰に手を回す。

『あの…兄弟そろって私の腰に手を回すのやめてくれませんか?』

里白が抗議の声をあげる。

『お兄さま?俺の女に手出さないでくれる?』

悟浄が苛立ちつつ言った。


『さて、なんのことだろうな〜?』

独角兕はしらを切るつもりらしい。

『その里白の腰に回してる手はなんだよっ!!』

ついにキレる悟浄。

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