• テキストサイズ

イロイロ【気象系BL】

第12章 贈りもの 『キミのとなりで ずっと』より


-Oside-


めちゃくちゃイイ笑顔でニノがにじり寄ってくる。

あー、失敗した…
つい口が滑っちゃったよ…

ニノには俺たちも同棲の約束したことは伝えてなかったんだ。

だって恥ずかしいじゃん。
こんな状況になるのが目に見えてたし。

「いつどこでそんな約束したの?あの時ってことは沖縄だよね?もしかして俺たちがスノードーム選んでる時に?」
「もう…俺たちのことなんていいじゃん…」
「よくないよ!なんで?なんで教えてくれないの?俺たち親友じゃないの?」

なんとか逃げようとするけど、ニノは目を潤ませて迫ってくる。

絶対嘘泣きだと思うけど、こうなっちゃったらもう逃げられない。

結局根掘り葉掘り聞かれるままに答えて、潤に絵を描いてることまで全部知られてしまった。

「はぁ…」
「んふふ♡」

俺はため息が止まらないけど、ニノはご満悦だ。

「潤くんのおかげで俺までこんな可愛いのもらえたんだね♡潤くんにもお礼言わなきゃ♡」

あー…潤に話したことバレたら怒られるかな…

これくらいじゃ怒らないかな…
怒らないといいな…

「はぁぁ…」

またため息がこぼれるけど、ニノは気にしない。

「完成したら俺にもその絵見せてね♡」
「はいはい」
「同棲する時は近くに住もうね♡」
「はいはい」
「やったぁ♡楽しみが増えたー♡」

まぁ、こんな楽しそうな顔が見れるなら、恥ずかしい思いをした甲斐もあるか。

「ふふっ」

ニノにつられるみたいに、俺も笑ってしまう。

結局ニノには敵わないんだよ。

だってこの先もずっと近くにいることをニノが望んでくれてる。

それがびっくりするくらい幸せで嬉しいんだから。

うん、ずっとご近所さんでいてさ。
これからもずっと、こうやって一緒に笑い合っていようね。



end
/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp