第1章 夜暁
「ん……………ぁ……っ」
朝日が射し込むカーテンの隙間から漏れた小さな光。
頭がそれを認識する余裕もないくらいに。
軋むベッドに身を預けた。
「花」
もう限界、と訴えるように。
両腕で顔を隠すように交差させるけど。
その腕は簡単に剥がされて、ベッドに縫い止められた。
「…………っや……………っ」
「隠すの禁止」
「……………だって、も………っ、むり………っ」
「知ってる」
意地悪そうに細められた瞳に宿った小さな光。
わざとらしく私の下唇を舐めあげると、彼はそのまま、私を一気に奥まで貫いた。