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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


【天羽桃の誕生日】

5月7日、GWが終わった日。この日は、東都大学の憧れの存在、カリスマ組と理学部美女4人組の1人である天羽桃の誕生日である。

「あ、天羽先輩!」

理学部の校舎で声を掛けられ、立ち止まって振り返れば理学部の1年の女の子3人が緊張した面持ちで立っていた。

「あの!今日、お誕生日だと聞いて!これ!貰ってください!」
「わ、私のも!」
「お誕生日おめでとうございます!」

3人がそれぞれプレゼントを差し出す。それを受け取り、桃が優しく微笑んでお礼を言うと3人は顔を赤くして頭を下げて去っていった。

「また、貰ったの?」
「今日で何個目?」
「朝来た時は、ファンクラブの子達から貰ってたし…ロッカー開けたらプレゼントの雪崩だし、あーやってちょくちょく貰ってるし。凄すぎ。あもーでこれだとすると、工藤くんGW中である意味良かったかもね」
「いや、新ちゃんのファンからって自宅に沢山届いてたよ」
「さすがすぎる」

ロッカールームに行き、パンパンにプレゼントが入っている紙袋4つのうちひとつに先程貰ったものを入れて、桃は白衣を脱ぐ。

「黒羽くんの誕生日平日だし凄そうだね。日本中のファンから事務所に届く上に、大学の子達からもでしょ?トラックいるんじゃない?」
「トラックはやばいって」
「何言ってんの!ばーくろだよ!?トラックなんていらないし!黒羽くんなら全部イリュージョンさせるし!」

優子がそう言ってグッと拳を作る。彩花と佳奈は、そんな優子を見てため息を吐く。

「黒羽くんガチ勢がいた」
「せめて、あげるならちっちゃいものにしときなよ。小石とか」
「ばーくろにそんなのあげられるわけないでしょ!?」
「優子も快斗にプレゼント渡すの?被らないようにしなきゃな…」

メイクも直して、4つの紙袋を持って桃がそう笑顔で言う。フリル袖の白のブラウスに、タイトなデニムスカートと赤のサンダル。黒いベルトの腕時計に耳にはゴールドの大きくもシンプルなリング状のイヤリングが。その服を見てあれ?と優子達3人は瞬きをした。
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