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短編集~君と僕との甘めのお話~

第10章 赤司征十郎~黒子のバスケ~


「!」

胸をおさえて咳き込んでいた。
しかし、息ができていないのか息を吐く音が聞こえていなくてね、吸う音もとても小さくてとてもじゃないが、息ができているとは思えなかった。


慌てて背中を擦り、落ち着くまでそこにいたよ。

「ハァ、ハァ…せ、征十郎、ありがとう」

「大丈夫か?」

「うん。だいぶ慣れてきたから。」

慣れるまでこんな辛い思いはしなくて良い。

「気づけなくて悪かったな。」

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