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声優目指します~寺島拓篤さんを追いかけて~

第1章 出会い


 
平凡な高校生活を送っていたある日、

?「ねぇ、君!」

夏海「え、私?」

?「そう君!ちょっと、待って...ハァ...」


そこには黒縁の眼鏡をかけた男子生徒が。多分年上だな、3年生だろう。
ずいぶんと息を切らしてる。走ってまで私を追いかける必要があったのか...


夏海「あの、大丈夫ですか?」

?「あぁ大丈夫...運動はそんなに好きじゃないんだけどね...」

夏海「で、何かご用でしょうか...?」

寺島「あぁ、ごめんねいきなり。俺は寺島拓篤っていうんだ、3年演劇部。」

夏海「はぁ...でも何で3年生の先輩が私に...?」

寺島「あのね、もしよければ演劇部入ってくれないかな?」

夏海「──は?」

寺島「演劇部。」

夏海「.....はぁーーーーー!?」

いや待て待て、なんで私?知り合いなんかじゃないし、むしろ始めましてだし、なんで??
 
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