第3章 籠の中
「んんんぅ…っん、んぶっ…ぐっ…」
えずきながら必死で身を引こうとするサラの頭を固定して、白石の腰は自分勝手に動く。空気を求めて喘ぐサラの喉奥に遠慮なく自身を打ち付けながら白石は笑った。
「はっ♡めっちゃ気持ちええ…歯ぁ立て、たら…あかんでっ…」
「…っ…んぐっ…んぇっ…っっ…」
早くこの時間が終わって欲しい、その一心で舌を動かすサラに白石は歪に口角をあげる。その瞳は興奮の色に濡れていた。
「ッぐ…んぐっ…ぇっ…ひぐっ…」
「あっ、はっ♡…顔ぐっちゃぐちゃ♡……エクスタシーやっ…サラ…くっ、飲んでやっ…」
サラの頭を掴み、その喉奥で精を放った。なんとも言えない不愉快な味に、吐き出そうともがくサラの鼻を摘む。
「飲め、言うとるやろ」
その冷たい声色にサラはひくりと喉を震わせ少し逡巡したが、諦めたように無理やり喉を動かす。
(き、きもちわるい…苦しい……)
涙と涎で汚れたサラの顔を一瞥して、白石は満足そうに自身の引き抜いた。その瞬間サラの喉は空気を求めて開き、その勢いで激しくむせ込んだ。
「~~っ、あっ、かはっ…はっ…」
サラの白い手に自らの唾液と、白石の精液が吐き出される。それを見た瞬間白石の目が鋭く光り、サラの前髪を掴みあげる。
「は?何吐き出しとるん?誰が吐いていいっつった?なぁ?」
「ひっ…ご、ごめんなさ…いた、ぁ…っのむ、飲むから…っ」
サラは恐怖と痛みに震えながら、自らの手に出されたそれを舌で舐めとった。
(こわい、こわい…たすけて…)
白石の圧倒的な優位の前に、従い許しを乞う以外の選択肢を失ってしまっているのだ。
吐き出した精液をもう一度飲み込めば、髪を掴んでいた手はぱっと離され、代わりに彼の両手がサラの頬を掴み、ぐい、と強引に口を開かされた。
「ほんまに飲んだ?見せて?」
サラの口内を確認すると、満面の笑みを浮かべてサラの頬を両手で包み込む。
「ほんまに全部飲んでるやん♡ははっ…わざわざ舐めてまで全部飲んだん?あー♡変態♡美味しかった?」
そう言って顔中にキスを落とされ涙を舐め取られる。
「それは…の、飲めって…」
「………ふーん?じゃあ嫌やったん?」
白石は動きを止めた。