第1章 君の色(石田三成)
三成が忍から唇を離すころには、
忍は三成の口づけに酔い、
力が抜けていた。
三成「とてもかわいらしいです」
三成はそういうと、
忍の身を横抱きにすると、
自身の閨に連れて行き、
二人でそのまま閨に敷かれた褥へと身を沈めた。
忍「み・・・三成様!?」
いきなり三成とそうなることなど、
微塵も思っていなかった忍は、
慌てて三成の名を呼んだ。
何かの冗談であってほしいとそう願って。
三成「すみません。
ですが私を知ってもらうには、
やはりあなたのお身体に、
私を刻むのが早いとそう思ったもので・・・」
三成は忍にそう告げると、
先ほどお詫びという形で、
贈ったばかりのその着物の、
帯に手をかけると、
そのままその着物を乱し始めた。
数刻前、浪人が暴いたその双丘が、
再度三成の目の前にぷるんと出されていた。
忍「・・・・・・っ」
浪人ほどの恐怖はないが、
それでも恋人ではない三成に、
双丘を見られているという事実に、
忍は目を閉じ、唇を噛む。