第38章 夜のタカは天を舞う(織田信長)
おまけその二
信長「おい」
光秀「どうされました?」
信長は光秀に袋を押し付けた。
光秀はその袋を受け取り、
中身を確認すると、
にやりと笑っていた。
光秀「おやおや・・・
小娘にあげたのですが・・・
お気に召しませんでしたか?」
信長「俺以外のモノを道具であっても、
あやつの身体に触れるなど許さん。
しかも貴様が、
よこしたモノならなおさらな」
光秀「それは残念です。忍が、
これを使ったらどう啼くか、
興味があったのですが・・・」
光秀は残念そうとも、
悪びれもせずそう告げていた。
信長「まあ春画とあの薬だけなら、
そこそこ楽しめたがな」
信長はぽつりとそうつぶやいていた。
信長の言葉が聞こえたのか、
聞こえなかったのか、
それは光秀のみぞ知ることだった。
おしまい