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イケメン戦国短編集2

第4章 君に捧げる恋歌(今川義元)


義元「そう?でも・・・ごめんね。
   もうあそこにはいけないかもしれない」
忍「それはどういう・・・?」
忍が聞くより先に、
義元は忍の身を床に押し倒すと、
その身体に自分の身体でのしかかっていた。

義元「ごめんね・・・君の歌声はもっと聞きたい。
   でもそれだけじゃもう満足できないんだ・・・
   君がこんなに近くにいるのに・・・
   なんでかな、ひどく遠くに感じる・・・
   君が欲しくてたまらないのに・・・」
義元は声を荒げ自分の下で、
呆然としている忍にそう告げる。

義元「許してくれなくていい・・・
   俺を受け入れてくれなくてもいい・・・
   でも今だけ・・・俺の物になって・・・」
義元はそういうと忍の唇に、
自分のそれを重ねていた。

義元の男にしては長い青い髪の毛が、
忍の淡い金色の髪が、
お互いの顔のそばで触れる。
いつも歌を奏でるその唇の感触を、
義元は自分の唇や舌で味わう。
義元は唇を離すと、
忍の着物の衿に手をかけた。

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