第37章 虎の贈り物(真田幸村)
忍「幸村・・・それ使ったり、
・・・しないよ・・・ね?」
忍は不安げな顔をする。
幸村「使いてーのか?」
忍「・・・っ」
忍は幸村の言葉に迷っていた。
玩具とはいえ、
幸村以外のモノに触られることや、
張型という未知の物体への不安があったからだ。
だが同時に、好奇心というものが芽吹いていた。
幸村「・・・」
幸村はそんな彼女を見ると、
忍の唇を奪う。
忍「んんっ・・・なんで・・・」
幸村「したらダメなのかよ。
そもそもこれ関係なしに、
こういうことする雰囲気だっただろうが」
忍「・・・幸村の助平」
幸村「お前も人のこと言えないくせに、
よく言うぜ」
幸村は助平という言葉を否定はせず、
それどころかお互い様だとそう告げる。