第35章 好奇心?(今川義元)
忍「義元さん。
私ちょっと買いたいものがあるので、
ここで少しだけ待っていてください。
商品を手に取るのはいいですが、
くれぐれも開封とか、
したりしないでくださいね?
売り物ですから」
義元「さすがにそんなことはしないよ。
俺はこの時代のお金持ってないしね」
薬局の商品を、
興味深げに見る義元の耳元で、
忍は子供に、
言い聞かせるような言葉を放つ。
義元はそれを苦笑いしながらうなずいた。
戦国の世では忍に、
いろいろ教えていた義元だったが、
この世界では義元が、
戦国時代で知る常識は通じない。
だから義元は忍の言葉を、
信じるしかなかったのだ。